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数10年、数100年先の東京はもしかしたらこんな光景かもしれない。

廃れた東京を描いたイラスト集、東京幻想は、廃墟好き、ジャンクション好きにもおすすめ
なんでこんな世界になっちゃんだ!???とページをめくる度に疑問符が止まらない
この不思議で、救いのない世界観が最高にエキサイティングです

こんな世界を見せてくれてありがとうと言いたい

見ていて東京のあそこだ!とわかるところがいい
東京駅が?渋谷が?箱崎ジャンクションが?レインボーブリッジが?
そこには誰もおらず、ただただ廃れた建築物が遺るのみ
一体何があったんだろう
とても遠い先の未来とは思えないリアリティに魅了されてしまった

単なる廃墟の写真よりも、想像で描く廃墟の世界のよっぽど魅力的だ
何時間でも見ていられる

作者の東京幻想さんはイラスト投稿サイト「ピクシブ」でちょっとした有名人
近年ピクシブから人気が出て商業書籍化する人も増えてきた

盗作はプロとしてやってはいけない。でもこの発想こそが価値であり個性。



写真盗用が明るみにでて、ピクシブへの投稿は止まっている
Amazonのレビューも盗用への苦言ばかりで低評価

でもアートはそうゆうもの抜きで、心で感じるものだと思う

こんなことを言ったら常識人は目くじらを立てて怒ると思うが、スバラシイ作品は盗用されて当然だ
特に絵画の世界はまず先人の模写から始まる
そこからみんな技術を盗んで上達していく
いい作品は繰り返しモチーフとして使われる。
パロディと盗作の境界は実に曖昧。

それで、東京幻想はというと?
写真をトレスして、そこに廃墟っぽく草木を生やしたり、ビルを倒壊させたりして脚色していく
そのトレス元画像が無断盗用だったとかで糾弾されている

でもそんなことはどうでもいいじゃないか。

写真なんて誰でも撮れるんだから、他人のものだろうが自分で撮ったものだろうがぶっちゃけそんな変わらないだろw
匿名で低評価をつけてる人は、同じ画像からこの世界を創造できるんだろうか
ここまで写真の原型から離れるとイラストの技術だって相応のものがいるぞ!
そもそも絵を描く人間なのか?とってもしんどい作業だって知っているか?

それよりも、東京全体が廃墟になったら?っていうこの発想にこそ目を見張るべき
これは海外でも十分に評価される絵なんじゃないかと思った

現にAmazonではオーストラリアから英語でレビューがついている

I have been following Tokyo Genso's art for a while now and it was a pleasant surprise when I saw that they had published an art book.
Coupled with the love I have of their work and the very reasonable price, it was a must have!
The book itself is lovely and the cloud pages at the start and end were an unexpected bonus.
I look forward to seeing what the future holds for this artist.

日本の本に英語でレビューがつくこと自体、Amazonでは珍しいことのように思う。
大絶賛の★5つ。「it was a must have!」なのだという
外国人が「マスト ハブ」だというこの本を、日本人で持っている人は何人いるだろう

このイラストは国境を超え、言語を超えて評価されるポテンシャルを持っている
日本が好き!と言ってくれる外国人の方に広く布教したいイラスト集
わたしはこの方の作品を、これからも見たいなと思う。



















 



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