医療保険は入ってはいけない!を元保険屋さんの私が読んでみました

医療保険は入ってはいけない![新版]
内藤 眞弓
ダイヤモンド社
2010-01-29


筆者と同じように、わたしも医療保険不要派です
日本には高額療養費制度があって、
更に事前に限度額で計算される限度額適用認定証を発行しておけば医療費に対する備えは十分です

突然の入院も怖くない!社会人なら限度額適用認定証を毎年発行すべき!

医療保険に入る前に、「医療保険に入っていけない!」をぜひ読んでほしいですね


保険会社の宣伝文句は厳しい言い方をするようですが、生活者の知識不足や将来への不安に付け込んで、不完全な情報を流したり誤解を招くものが少なくありません
本当にそうです。
保険屋である以上は、「本当のこと」を言えません。



受け取れる人よりも保険料を払い続ける人のほうが圧倒的に多いからこそ保険システムが成り立つことを忘れてはなりません

でもただ漫然と、保険料を払い続けている人がいるから成り立っているので声を大には言えません・・・
知っている人だけが得をします。

医療保険は日進月歩です
かつては長期の入院が必要だった病気も、だんだん入院日数が短くなり、ついには、外来のみで治療が可能になったり。特にがん治療はその傾向が強いようです。


がんの場合はその後の外来治療が長引き、高額療養費の適用までは行かないけれど、毎月数万円の医療費が継続的にかかり続けるケースがあります。
最近はまったく入院をせずに治療が始まるケースも珍しくありません。
そこで注目したいのが、がん保険の診断給付金。
初めてがんと診断確定されたときに100万円程度の診断給付金が受け取れます。

がん保険に限っては私も加入を推奨します
検査の3ヶ月前に加入してがんじゃなかったら即解約。
日本人の50%ががんになる時代。
この方法を続けていれば、2分の一の確率で50万~100万というまとまったお金が手に入ります
元保険屋が教える本当に賢いがん保険の入り方【20代独身女性おすすめ】

差額ベッド料がかかるのは、治療上の必要がなく、患者本人が希望する時だけです。
たとえば大部屋で他人と一緒に寝起きするのがイヤとか、仕事関係の面会が多く、他人に話を聞かれたくないとか、シャワーの付いている部屋がいいとか、個別の事情により個室を選ぶといったケースです。
必ずしも個室とは限らず、所定の基準を満たしていれば相部屋も差額ベッド料がかかることがあります
わたしが入院していた頃、差額ベッド代におびえていました。
初めての入院。医療費は高いと聞きます。
そして差額ベッド代は病院側が独自に定めるため、金額が計り知れない・・・
相部屋も差額ベッド代がかかることも知っていました。

でもいつからか、患者の同意した「サイン」がなければ病院側は勝手に請求できない制度に変わったとか・・・
ということで民間の医療保険に入って、差額ベッド代に備える必要はなくなりました。

入院1日につき1万円をもらうために何10年も保険料を払い続けるのは合理的でしょうか。
終身といえば契約時の年齢にもよりますが50 年を超える壮大な歴史的契約となるものです。


 
35年ローンみたいな、壮大な契約です。
住宅ローンは手元に住まいが残りますが、医療保険は殆どが掛け捨てです。
なにも残りません。ただの浪費です。
それなら毎月宝くじを買ったり、ギャンブルにかけてみたりした方がよっぽど賢いのではないか、と思うほどに無駄な出費です。




私たちが払う保険料は、すべてが給付に充てられるわけではなく、保険会社の経費や儲けが含まれます。 保険会社が赤字必至の商品開発をするはずもなく、広告宣伝費や人件費を使っても儲けが出るということは、払った金額以上に給付金を受け取る可能性は低いということ


保険契約をするとポンポンと販促品を貰えると思うのですが、よくもみんなが納めた保険料でこんなもの作れるな・・・と思います。
マイナビエージェント リクナビNEXTで保険会社の給与や福利厚生を見るとかなりいい条件で・・・・
これってみんなの保険料で賄ってるんだな~と思うと複雑です。

結局は、毎月掛け捨ての保険料を払うくらいなら貯蓄として手元に残しておいたほうがいいですよ!という主張でした。
まさにその通り。
日本人は「みんなが保険に入っているから」って流されて、自分の頭ではなんにも考えないから損してます。

著名な芸能人が病気にかかり、保険への関心が高まっているようです。
保険会社からしたらいいカモです。
流されないように気をつけて!最後は自分の頭で考えましょう。

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