またものすごい写真集を引き当てた
0円ハウスと言えば聞こえはいいけれど、その実態はホームレスの住居なのであった
表紙が真っ青なのは、彼らの住居の主な建材であるブルーシートなのだろう
街の景観を織り成すこの「0円ハウス」
今までまじまじと見たことがなかった
見てはいけないものだと思っていた
どれも一緒と思われた「0円ハウス」は実に多様性に富んでいた
滑り台のある家、料亭のような家、開放的なリビング、町内会長の家、ドカンの家
一つとして、同じ家はない
本書では名古屋、大阪、東京の0円ハウスを巡っているが地域別にも特色がある
月一で一斉撤去される家は簡素で、そうでないエリアの家は家主の個性が光る
普段は見れないブルーシートの内部や、メイキングの設計図にまで切り込んでいるからすごい
巻末のスケッチも注目
これは、その場で走り書きしたのだろうか
荒い線に作者の興奮を感じる
かつて新宿西口には0円ハウスが何軒もあったという
しかし撤去されてしまった
その様子を捕らえたのが新宿ダンボール
これもものすごい写真集だった。
普段だったら気づかない、見えない世界が、そこにある
とても興味をそそられる写真集でした
▼路上生活者 鈴木さんに迫った1冊。感想はこちら
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