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品川駅から歩いて20分ほど?
原美術館の蜷川実花写真展に行ってきました!

会期    2015年1月24日(土)から5月10日(日)
料金    大人1100円
鑑賞時間 60分(目安)



▼こちらから展示の様子や詳細を確認できます

蜷川実花、初のセルフポートレイトを中心とした展覧会を原美術館で開催 - 映像インスタレーションも | ニュース - ファッションプレス


原美術館は初めて行きましたが特殊な作りの美術館でしたね
ミステリ作品にでてきそうなイカニモな洋館。
綾辻行人さんの館シリーズを想起しました

展示は1階と2階ギャラリーを使って、蜷川カラーをこれでもかと展示しています

たまたま学芸員さんのお話を聞けました^^

写真家の意地!?離婚した日にも写真を撮る!



2階の桜の写真は蜷川さんが離婚をしたその日に撮ったものだとか
言われてから見ると、、、確かに桜が泣いている気がするし、桜なのに雪が降っているようにも見え、蜷川さんの心情が投影されているのがわかりました
その写真だけお部屋も暗いところに展示されていて、よく考えられた配置だな~と思わず唸ってしまうのでした


蜷川実花。


といえば、派手派手な写真をとってる人、というイメージでしたが実際はそれだけでないことが展示を見てわかりました

「かわいい」をさらに掘り下げて
「可愛いけれど消費されるために生まれてきた生命の虚しさ」や、「人間のエゴ」なんかにも切り込む

食べるために解体された鶏の写真なんかは今までの蜷川実花さんから想像できない一面でした



▼参考 ―無音だからこその訴求力―

by カエレバ




でも私はこうしたグロ系のテイストこそが好きで、そうそうこれこれ!これが見たかったのよ~!と思いました^^
今まできれいな写真を見てきすぎて、こうした公序良俗に反しそうなものからは目をそむけてました
でもこういうものも撮る人が撮れば芸術にまで昇華するんですね
私も一般人の感覚に臆せず好きなモノ(グロ)を撮っていきたいなあ!

それからぶれた写真も作品になるというのは発見でした
私だったらブレ写真はその場で削除してしまうのですが、組み写真にすると1枚1枚が意味を持ってくるのです
この感覚はさすがアーティストだなと思いました

会場は女性客が多かったでしょうか?
普段、表向きの蜷川実花を期待していくとちょっとしたギャップ(主にグロ方向)にびっくりするかもしれません
でも全部ひっくるめて蜷川実花さんなのです

2階のセルフポートレイトも素っ裸で力強い感じがしました
なかなか自分のヌードを撮ろうなんて思わないのですが、そこをやってしまうのが蜷川実花。
どこまでも破天荒な方です

エネルギッシュな作品が詰まった展示
写真好きさんなら、プリントの美しさに見とれてしまうかも??

面白い仕掛けがいっぱい!原美術館!



原美術館は建物自体がアート作品!
いろいろなところにアート作品が散りばめられています

2階奥の白い扉は別の方の作品ですが、中に入れるのでぜひ扉を開けてみてくださいね!

私は地味に1階のメルヘントイレも好きですね!

中庭も大変良い雰囲気なので展示を見終わったあとも探索してみてください(^^)v


蜷川実花写真展後の写真集「桜」



展示鑑賞後、離婚をした日の「桜」を踏まえた上で、「桜」の写真集を見ました


by カエレバ

本書に収録されたものは明るく可愛らしいものばかり 
いちめんの桜写真集
ブレも作品のうちにしているそのセンスがすごい
光の使い方も絶妙で透き通る桜の花びらは人の血管のように可憐でありながらも生命力を感じました

同じ被写体、であるはずなのに、こんなにも印象って変わるんだなあ~と驚き

わたしも、この先何か感情が揺さぶられることがあれば、写真好きとしてとりあえず撮ってみよう!と思うのでした






 



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